わたしが教員から転職したい理由【実体験】

教員からの転職

今日は今までブログには書いてこなかった事実について、お知らせします。

私は今、公立小学校の教員をしています。現在6年目です。

高校生のころから、教員に憧れ、大学を選び、無事に教員になることができました。

実際に叶えた夢がこの6年間で消えそうになっています。

本当は教員であることは伏せてブログ運営をしていく予定でしたが、

ブログの方向性を見極めるに当たって「教員から転職したい」というコンセプトも私の大事な柱であることに気付きました。

そこで、自分の考えを整理するためにも、

「教員から転職を希望している」ということを軸に、今回は記事を書いていきます。

私と同じように教員をしているが、このままでいいか迷っている。 

教員という自分の立場を客観視したい

という方に読んでいただけたらと思います。

勤務体系に関する問題点 

勤務時間内では終わらない仕事の量

学校の先生 = 子供たちに勉強を教える ということはイメージしやすいですが、他にも仕事がめちゃくちゃあります。

勉強を教えるための、授業計画、授業準備は、教員の仕事らしいと思うのですが。

授業で使う教材の発注とそれにかかわる会計報告。

各種行事の企画(運動会や入学式など)や、部会に分かれて避難訓練の計画やプール清掃など。

学力を上げるための追加の課題、それを保護者に伝えるためのプリント作成。

毎週どの教科を何時間教えたかの報告書作成。(コロナでめっちゃ授業つぶれたのに!)

教科書を子供たちに漏れなく配布したかの報告。

学校で飼っている飼育動物のお世話の計画。(夏休みもお世話しないといけない)

新しいパソコンなどの使い方講習会。

学期末には子供たちに渡す成績処理。(これが一番ヘビー)

授業をする以外にも、子供たちの活動にまつわる様々な仕事があります。

で、子供たちが下校するのが3時~4時頃だとして、教員の定時はおおむね5時前。

たった1時間で終わるわけがない仕事量なのです。

「子供のため」という名目で増えていった仕事が多すぎます。

どんなスーパー人であったって、与えられた仕事が1時間で終わるわけがなく、みんな当たり前のように残業です。

定時に帰るのは「子供のお迎えがあるので~」というパパママ先生だけです。そういう先生たちは、土日に出勤することも。

残業代が出ない

さきほどの内容と関係しますが、

一般企業だったら「終わらない仕事量をこなした分の残業代」が存在しますよね。

これがあるからこそ「なんとか終わらせよう」とか「これは費用対効果が低いからやめておこう」という発想になると思うのです。

しかし、教員には「残業代」が存在しません。給特法という法律のためです。

先に述べた、多すぎる仕事は、定時を過ぎた瞬間「趣味」「ボランティア」に変わります。

でも、そんなのおかしいですよね。

仕事である以上、人が動いた時間には対価が払われるべき、とmgmgは思います。

しかし、教員は「子供のため」という大義名分のもと、なんでも屋さんになっています。

せめて、残業代が出れば、本当に子供たちにとって必要なことだけが精選されると思うのです。

職員室内の時間管理の甘さ

2年ほど前から、教員の残業時間の多さが話題になってきています。

本校でも、出退勤を管理するシステムが導入されました。

在校時間を記録して、月の残業時間(勤務時間をオーバーしたものとしての時間)が計上されます。

mgmgは45時間以内になるように、意識して帰っていますが、

同じ学校で45時間以内になっているのは、校長先生と私ぐらいかと思います。

みんな朝7時半には出勤し、8時頃までいるイメージ。

月の残業時間は、60時間を超えています。

先日、副校長先生が

「45時間で仕事が終わるわけがないよね~。」

「私は土日に来た分は(出退勤システムでの記録を)付けていない。」

「(出退勤システムで管理しても)こんなの意味ないよね。」

と話していて、ショックを受けました。

本当にそうでしょうか?

一般企業だったら、45時間も残業したら指導が入りますよね。

なぜ、教員だけ、45時間以上残業するのが当たり前なのでしょう?

自分でどれぐらい働いているか管理したり、管理職がみんなの残業時間を管理して、仕事を調節すればいい(いらない仕事は減らせばいい)と思うのです。

コロナの影響で、土曜日授業が増えました。その振り替え休日で今年度の授業のない日に取得できる休みは終わってしまいます。

mgmgはなるべく有休を消化するように努めていますが、それでも、10日間、今年度は有休を消化できずに終わりそうです。

このような、時間管理意識のなさも、私が転職したい理由です。

勤務内容に関すること

子供たち全員を指導する疲労感

子供たちはかわいい、成長がみられるのはやりがいがある。

のですが。

30人の子供たちを1人でまとめあげるのは、とてもしんどいです。

学校は集団で学ぶ場ですが、集中力や理解力のない子、落ち着きがない子がいると、集団で学ぶことはいっきにハードルが高くなります。

それでも、教員は指導力を身に付けて、なんとかクラスをまとめようとするのですが。

一人一人向かい合っているときには、かわいいのです。でも、集団で対峙すると一人一人に使えるエネルギーは1/30になってしまうのです。

これは教員になる前から分かっていたことですが、先にあるような、子供たちに直接関わる以外の仕事の多さに圧倒されてしまっています。

多岐にわたる仕事内容

先に書いたこととも関係するのですが、教員の仕事って本当に幅が広いのです。

運動会があれば、ダンスを作って音楽を編集します。

何か発表する場面があれば、原稿を作って練習の計画を立てます。

動画を編集して子供たちに見せたり。

いろんなことがちょこちょことできないといけないんです。

何もかも少しはかじっているけど、プロにはなれていない。

それが教員の仕事内容だと思っています。

運ゲーな配属、グループ編成

私は公立学校に勤めていますが、公立の配属はまさに運ゲーです。

誰が入ってくるのか、どんな学校なのか、ふたを開けてみないと分かりません。

また、だいたい学年団と言って、他の先生と同じ学年の指導を担当することになりますが、このグループ編成は校長先生のさじかげん一つ。

mgmgはこれまで、とてもいい学年グループの中で仕事をしていましたが、今年度はそうではありません。

学年全体の仕事を全て自分ひとりで考えて、必要なものを作って、相手に伝えることはとてもしんどいです。

そういった意味で、働く環境が運ゲーすぎるのです。

まとめ

これまで述べてきたように、教員の勤務体系・勤務内容は私にとっては大きな不満です。

私が望む改善点は次の二つ

  1. 残業代を払い、在校時間を勤務時間とみなす。
  2. 残業代が出せないなら、勤務時間内で終わる量まで仕事を減らす。

このどちらかしかない、と思うのですが。

私は、教員という一つの職業は、とても大切な仕事だと思っています。

でも、教員 = 自分の生活を犠牲にする という仕事にはしたくないです。

この仕事が、もっと働きやすくなるように、変えていきたいという気持ちが一番の願いです。

そのためにこの2年間もがいてきましたが、どうもそれも限界のようです。

今はできることなら転職したいと思っています。

そのために、転職エージェントに登録したり、プログラミングの勉強を始めたりしているところです。

このブログもそういった一環でもあります。

今のところ、ブログが一番楽しいです。

実は、2年前にも、転職活動をして2件内定をゲットしていました。

そこで、次回は、転職したいのに今一歩踏み切れない理由 について更新しようと思います。

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