教員と民間企業、どっちが大変?実際に転職してみた実体験

教員からの転職

学校の先生も確かに大変だけど、会社員の方が、大変なんじゃない?

だったら、このままでいいかな…

めぐ
めぐ

確かに、会社員=楽ではありません。けれど、2か月働いてみて、教員時代と比べた実感をお伝えします

2021年の3月末で、6年間勤めた小学校教員を退職し、4月からは民間企業のCS(カスタマーサポート)として働いています。

5月以降出社したのは5回ほど。在宅勤務の恩恵を受けています

今回の記事では、「教員と民間企業、ぶっちゃけどっちが大変?」という難題に対して、転職して2か月半経った私なりの答えを記述してみようと思います。

こんな人に読んでもらいたい記事です
  • 教員も大変だけど、民間企業も大変なんじゃない?と思っている先生方
  • 「結局大変なら教員辞めなくていいのでは」と心配な現役の先生方
  • 教員から転職して、何を思っているのか興味のある方
この記事を読むとこんなことが分かります
  • 民間=楽ではない
  • 教員時代と比べると、責任や業務量が減った
  • 教員が辛いなら、一度外の世界を味わってみるのもよい

まず、「教員と民間企業、ぶっちゃけどっちが大変?」以上のことに端的に答えると

「圧倒的に教員」です。

これを今の転職先の人に見られたら、仕事増やされそうなので、あまり大きな声では言えないのですし、今後仕事内容が変われば、答えも変わる可能性はあります。

どうして、教員の方が大変だと思ったのかを順に詳しくお伝えしますね!

民間企業より教員の仕事の方が大変だと思う理由 4点

私が、教員の方が大変だと思った理由は次の4つです。

  • 一人にのしかかる責任が重い
  • 休憩時間がまともにとれない
  • 業務量が多く、勤務時間には終わらない
  • 理不尽な対応が多く、責任範囲が曖昧

それぞれ、順に説明していきます。

一人にのしかかる責任が重い

私はずっと小学校の担任として働いてましたが、

毎年30名の児童の相手(+30家庭の保護者対応)が基本の仕事ですよね。

もちろん、専科の授業もありますし、困ったときには学年対応…とはいいますけど、

実際問題、自分が休んだら、授業は進まないし、

自分の代わりに担任してくれる先生なんていないです。

まあ6年目ぐらいには「先生の仕事なんてこんなものか」とうまく割り切れてましたけど、

先生1年目の大学卒業したての22.23歳の仕事内容じゃないですよね。

会社も自分の担当業務はありますし、時たま自分でやるしかない、みたいな場面はありますけど、

最悪自分が休んでも会社は回ります

組織として誰かが欠けても、大丈夫なようにカバーできる環境です。

でも、学校の先生って、「自分しかできる人がいない」みたいな状況に常にさらされていると思いますね。

業務の責任の分散ができることは民間企業の良さだなと思ってます。

休憩時間がまともにとれない

学校にこき使われる先生のイラスト(女性)

学校の先生で「休憩時間」まともに確保できている人なんて全国に何人いるでしょうか。

私は、一刻も早く退勤したいという思いで、休憩時間もがっつり仕事してました。

結果、退職直前の残業時間は月20時間程度でしたが、

休憩まともにとってないので、実際の残業時間は月40時間程度です。

今の会社では、休憩時間は日中に1時間確保できています

この休憩時間の間に、自分で昼ご飯作ったり、夕飯の買い出し行ったり、家事進めたり、寝たり、ブログ書いたり、と完全に業務から離れることができています

民間企業でもまともに休憩とれない場合もあるでしょうが、

少なくとも休憩時間確保できていないことが明るみに出たら、

労働基準法だかなんだかに抵触して、会社としてはかなり怪しい状態になるでしょうね。

しかし、学校の先生が、休憩時間もなく働いていることは周知の事実なのに、一向に改善されません。

業務量が多く、勤務時間には終わらない

ビジネスのイラスト「残業」

私は教員時代、できるだけ頭を使って効率よく、集中しててきぱきと仕事をこなすタイプだったのですが、それでも定時内で仕事が終わったことは一日もなかったです。

定時で帰るのは、せいぜい、夏休みの間でした。

授業準備、校務分掌、保護者対応、児童対応、その他もろもろ、どう頑張ったって定時で終わるわけがない仕事量です

定時で帰れるのは「定時以降は仕事しない」と腹くくって、

本当の本当にやらねばならないことだけをして、

大半の仕事は「やりません」とお断りできる場合だけだと思います。

今の会社では、業務量が莫大に膨れ上がっている事実が確認できたら、

体制を変えたり、業務の効率化を図ったりしていますね。

理不尽な対応が多く、責任範囲が曖昧

いらすとやに「やりがい詐取」のイラスト登場  「センス良すぎ」「後ろでラクしてるおじさんが邪悪な顔だとさらに良い」(2018年10月23日)|BIGLOBEニュース

保護者対応とか行政からの指示など

それは教員の仕事なのかな、と疑いたくなる対応を求められることが多いです。

私も実際に合った保護者対応だと

「箸の持ち方がおかしいから、教えてあげてほしい」

「親が怒っても効かないから、先生が怒ってほしい」

などなど。

直近のコロナ対応では、

「宿泊学習できるかは、緊急事態宣言が延長されるか否かによって変わる(出発日は緊急事態宣言が明ける予定の週初め)」とか、なんとも理不尽な指示を受けました。

指示下すだけなら簡単ですけど、実際動く現場の身にもなってほしいなとは思いますね

今の会社でも、確かに判断が変わることはありますが、

都度理由が明確なので、納得感があります。

教員より民間企業の方が大変だと思う2点

一方で、教員時代にはなかった点で、民間企業の方が大変だなと思ったのは次の2点です。

  • 成果が求められ、評価が決まる
  • 人を育てるという環境がない可能性もある

こちらも、具体的にお伝えしますね。

成果が求められ、評価が決まる

業績が下がった人のイラスト(男性) | かわいいフリー素材集 いらすとや

会社の目的は、最終的には売上を作ることです。

その目的を達成するために、それぞれの部署には達成すべき目標が決められています。

私の担当しているカスタマーサポート職にも目標数値があり、

個人として目標を達成しているか?チーム全体でも順調かどうか?によって、

評価が決まり、給料が変わります。

今後業務が本格化すればするほど、自分に求められている成果にコミットできているかどうかが大切になり、きちんと成果出していないとお給料が減ります。

教員の場合は、目標数値がなく、給料も年齢とともに上がります。

経験年数さえ重ねていれば、学級が荒れていようが保護者からクレームこようが、校務分掌をいい加減にやっていようが、お給料は入ってきますよね

この辺りがいい加減な方が仕事する上でいいなあという人は教員の方が合っているかもしれません。

人を育てるという環境がない可能性もある

説明が分からない人のイラスト(女性会社員)

教員も研修体制があるかといわれると皆無だと思いますが、

教員時代に、一緒に働いていた先生方はみないい人だったので

私の悩みを全て聞いてくれて適宜必要なアドバイスをくれていました。

民間企業は、会社によって、研修制度の在り方はまちまちです。

企業によっては『自分で勝手に育っていけ』という雰囲気の可能性も。

めぐ
めぐ

私も、いざ動き始めたら教わってない仕事を

がんがんやりながら、働いていました。

教員という仕事を選んでいる以上、人を育てることが好きな人が集まっているため、

困っている先生がいれば、手を差し伸べて助けてくれる人がたくさんいるでしょう。

「人を育てることにコミットする」みたいな点では教員時代の方が恵まれているかもです。

(中には職員室間での人間関係に悩んでいる人もいるかもしれないので一概には言えないですけどね)

教員か民間かで迷ったら、一度民間企業で働く選択を

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私が夫や母に転職したいと伝えた時には

「結局民間企業だって大変。」「まだ教員の方がマシだよ。」

などと言われ続けました。

しかし、外に出てみて思うのは「私にとっては、教員の方が圧倒的に大変だった」ということです。

どっちも大変なことはあるという前提ですが、

教員はめちゃくちゃハードワークです。精神的にも肉体的にも毎日限界突破してます。

教員は人手不足。

「いざ、教員に戻りたくなったらいつでも戻れる。」と思っています。

むしろ、教員から民間企業へ転職するハードルは年々高くなっていくので、

迷っているなら転職活動から始めてみましょう。

「先生しかできない」というメンタルで働くのはかなりしんどいです。

転職活動、始めてみようかな、という方に向けてこちらの記事を書いています。

お読みいただきありがとうございました!

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