脱成績時期の残業!コツコツ所見のすすめ

教員生活

ああ、もうすぐ6月が終わる…7月になったら成績処理があるから、今より残業多くなっちゃうよ…

辛かった1学期目前の大きな壁といえば、「1学期の成績処理」ですね。

これが終われば待ちに待った夏休み!

とはいえ、一年目の先生や、今年新しいクラスの担任になった先生にとっては、

この1学期の成績処理は地獄ですよね。

やっと、クラスに慣れてきて、一学期の終わりが見えてきたと思ったら、

鬼の成績処理…

私もこの成績処理だけは6年やっても好きになれなかったんですよね~。

だって、成績つけるために絶対に残業時間+30時間/月にはなりますからね。

そもそも学校の所見って何の価値があるの?ということについては別記事にまとめようと思いますが。

残念ながら教務主任か校長か教育委員会に行かないと、この業務をなくすことはできないので、

教諭職のうちは粛々とやっていくしかないですね…

今日は、そんな成績処理の中でも特にハードなのが「所見」ですね。

そろそろやばいな…と思っている先生も多いのでは?

学期末の所見作成を進めるにあたって、

  • 「成績時期に残業増える先生」と「成績時期でも早く帰れる先生」の働き方の違い
  • 「所見作成」のハードルを下げるおすすめ本

の2点について紹介します。

結論から述べると

ポイント
  • どうせ業務量は減らないから 計画的&こまめに進めよう
  • よい文章をTTPしよう(徹底的にパクろう)

ということになります。

以下、順に説明していきますね。

成績時期に残業が増えている先生の働き方

先を見通せない 

まあ、一年目の先生に「先を見越して行動しよう!」なんて言うのは

酷なものですので、

それは周りの先生たちがうまくカバーしてあげてほしいのですが、

正直、2年目以降で「計画性なく成績処理」しているとしたら、今年度から解消しましょうw

私は2校ほど経験して、退職しましたが、

どちらの学校にも、「所見提出締め切り」「成績提出日」が設定されていました。

だいたい、7月の1週目か2週目の末日で

提出の1か月前には、教務の先生から提示されていましたね!

この記事を書いているのは6月終盤なので、もうどの学校も期日出てるのではないでしょうか?

「いつまでに」「何を」「どれくらい」終わらせておくべきなのか、しっかりと把握しておきましょう。

しめきりぎりぎりにドカンと取り組む

成績処理に圧迫されている先生の典型例が

「締め切りの週から急ピッチで」「ぎりぎりに、ドカンと取り組む」働き方です。

まあ、お子さんがいらしたり、主幹の先生とか業務量が圧倒的に多かったりするので、

一概には否定できません。

私が尊敬する先生は、1日だけ深夜12時までやると決めてやったり、

「(所見の)神おろししてくるわ。」といって、教室に行ったきり帰ってこなかったりしてましたね…

ベテランの域に達してくると、教室で「神おろし」できるようになるらしいのですが、

私には一向に神は降ってきませんでしたw

結局、成績が作れればなんでもいいのですが、

「ドカンと取り組む」スタイルはあまりおすすめはしません。

疲労がたまって効率ダウン

ただでさえ、朝早くから仕事していて、休憩時間もなく、

さらに残業も普段よりも増えているとなると、だれだって疲れがたまりますよね。

夜8時の職員室は、みなのろのろ行動しているか、

ランナーズハイみたいになって、おしゃべりタイムになるかのどっちかですよね。

いずれにしても、普段の1.2倍ぐらいは効率悪いはずです。

キャパオーバー 

「成績処理の時期は、生徒指導案件が一切起こらない」

「成績処理の時期は、授業のコマ数が1/2になる」

とか、そういうことがあればまだましなのですが、

実際、成績処理でめちゃくちゃ仕事量増えても、クラスはざわざわするし、

なんなら授業も「頑張ってここまで終わらせないと成績がつかない!」みたいに

追い込まれますよね。

授業はまあ、何とかなるけれど、

この時期に大きめの喧嘩や事故、保護者対応案件などが発生すると、まじでメンタル的にも厳しい。

そうなってくると、あっという間にキャパオーバーですね。

成績時期も定時退勤できる先生の働き方

お気づきかもしれませんが、このサンプルは私です。

しめきり1か月前から着手

これ、実際に私が意識していたことなのですが。

私は、追い込まれるとがぜん力を発揮できないタイプの人間なので、

追い込まれる前に終わらせていました!(笑)

今までの学校のスケジュールでいうと、5月末に運動会があるので、それが終わって6月になったら、

少しずつ所見を書き始めていく感じですね。

周りの先生には

え、もう所見やっているの?

とびっくりされましたけど、こっちにしてみたら

え、何年も先生やっているのに、毎学期末残業しているの?

って感じでしたね。

声に出しては言えないので、

「焦るの苦手なので、こつこつやってるんです~>< テンプレ文できたら渡しますね!」

とかなんとかいってごまかしてました。

毎日こまめにこつこつとやる

先述の通り、どかんとまとめてできないタイプの私にできることは、こつこつ進めること、のみ。

そもそも、所見ってどのくらいの量を書くかを細かく考えてみると

1クラスの人数×所見の文の種類

という言葉の式で書けるかな、と思っています。

1クラスの人数は、計算しやすいようにいったん30人にしてみましょう。

所見の文の種類は、低学年の場合だと「行動所見」「道徳所見」の2種類

中学年の場合だと、「行動所見」「道徳所見」「総合所見」「外国語活動所見」の4種類

高学年の「行動所見」「道徳所見」「総合所見」の3種類ですかね。

これは学校単位によって違いがあるかもしれません。いったん間をとって3種類、にしておきますか。

なので、ざっくり計算しても30人×3種類 =90所見の作成が必要なんですよね。

えぐい量ですよね。

なので、私は、

「今日は出席番号1~10の道徳所見だけ、やるぞ。」とか

「今日は放課後会議があるから、生活所見5人分だけやってしまおう!」とか

小分けにしてこつこつ毎日進めていました!

この辺りの詳細の文の書き方や、管理の仕方は別記事に詳しく書こうと思います。

生産性が下がってきたら、即帰る

上の文章だけ見ると、めっちゃ完璧に仕事をこなしているように思われるかもしれないですが、

私もダメ人間なので、毎日必ず絶対にできるわけではなく、

あ~もう、今日はマジで無理。どんなに悩んでも一文字も書けない

みたいな日も全然あります。

そういう時は、諦めてさっさと帰りましょうw

早めに始めている分、バッファもあるので、多少手を抜いても大丈夫、ぐらいの状態にはしておきましょう。

イレギュラーにも即対応

自分のクラスではなく、他のクラスを見ていて思った実体験なのですが、

なぜか、成績処理のあわただしい時期に限って、子供たちって荒れますよね…

荒れと一言でいってもさまざまで、喧嘩だったり大けがだったり、校外でのトラブルだったり…

きっと、先生たちの心の焦りが伝わってしまうんでしょうね。

私は、幸いにも子供にも保護者にも恵まれた学級を担任することが多かったのですが、

それでも、学期末が近づくにつれて、緊急度が高いイレギュラーな事件が起こりました。

骨折しちゃったりとか、物なくして見つからなかったとか…

その場合は、成績処理よりも優先して対応するように意識しました。

結局、子供と保護者との信頼関係と安全の確保に以上に大切なものはないのでね。

ちがい

これは仕事を進める上でのタイプにもよるのですが、

面倒な仕事を「いっきにやるのか」それとも「コツコツとやるのか」の違いですよね。

正直、所見なんてなくなってしまえばいいと思うし、

本来通知表って作成義務のある文書ではないです。

けれど、どんなに納得いかなくても、今現在やらねばならないいけない仕事なので、

少しでもハードルを下げて、スモールステップ踏んで取り組んでいきましょう!

今日から真似できるポイント 

とはいえ、そんなにいきなりやっていくのは無理だよ…

とお思いの先生方もいると思います。

特に、先生一年目の人たちにとっては「初めての所見作成」何を書いたらいいかわからないですよね。

スーパーハイパー気の利く先生が同じ学年とかにいると、

所見のテンプレ文くれたりしますけど、基本は

「自分で書いて、やってみて。後で見るから。」って感じですよね。

お手本もないのに、どうやれというんだよ…って感じですね。

そんな途方に暮れている先生におすすめの本は次の2冊です。

所見文を作るには、本を参照しよう

そもそも、何のお手本もなしに、一から自分で考える時間がないなら、

TTP(徹底的にぱくる)ことから始めてみましょう。

この言葉TTPは、教員1年目の研修で、めちゃくちゃ若くして指導主事になられた勢いのある方が

教えてくださった言葉です!

お名前忘れてしまいましたが、「まずはマネできればそれでいいんだよ。」というお話は

今でも心に残っています。

そんな、最初からいきなり自分一人でなんでもできる人なんていないですからね。

一年目なんて、わけわかんない中、毎日頑張って働いているんだから、

所見なんか「〇学期、とてもよく頑張りましたね。」とか

何か文字が書いてあればOKぐらいにしてほしいものです。

冗談はさておき、一冊目のおすすめ本がこちら

管理職が添削する「通知表“所見の言葉”」 ―教師目線の書き方トレーニングBOOK

こちらは、教員2年目でお世話になった先生が、絶賛おすすめしていたので、

即ぽちった本です。

「言葉を重ねない文章の書き方」とか「保護者から見て、意味の伝わる文章になっているか」といった

本当に管理職の先生に添削するときに指摘される内容を的確に説明している本です。

4年目ぐらいまでは毎学期必ず読み返しては、蛍光ペンで線を引いていた愛書です。

「所見とは」「どんな所見が望ましいのか」「気を付けるポイントは何か」といった

所見作成の土台となる知識が得られる本で、とてもおすすめ!

どの子も輝く! 通知表の書き方&所見文例集

こちらは、低中高学年で分かれてシリーズ化されている本です。

対象学年が分かれているだけあって、具体的な教科や観点にあった、所見例文がたくさん載っています。

私は新学習指導要領移行前の低学年版を買ったのですが、

何文、この本からTTPしたか…管理職にばれていないことを願っています。

特に、どうしてもマイナスな表現になりがちな部分を、ポジティブに変換している文例が載っているのが好きなところでした!

そして、新学習指導要領に移行した最新バージョンでは、

文例が無料ダウンロードできるんですね…!

これはもう、コピペしてください、ってこと…ですよね。

もし今後、教員に戻るとしたら、ぜひまた買いなおしたいですね。

所見につかえる定型文から考えよう

上記の本などを参考にして、所見の大体のイメージが理解できたら、

次は「定型文」の作成もおすすめです。~

例えば、「学びに向かう人間性」の文末だったら、

「~という姿が見られ、意欲的に取り組みました。」「自分から進んで~しました。」という形。

「知識・技能・理解」の文末だったら「~と理解しました。」「~することができました。」という形。

「思考・判断・表現」の文末だったら「~と考え、実践していました。」「~と書き表しました。」という形で、私は表現していました。

本当は、もっと、豊かに表現できたら、最高だな、思いつつ。

その余裕があったらいいなとは思いつつ。

実際は圧迫されすぎていたので、少しでも負担を減らすために行きついたアイディアがこちら。

テンプレ化すると、自分の中でも「何の軸で評価したか」が明らかになるのでおすすめです。

もっといい文末あったら、リプライでもください!><

さあ、7月からさっそうと帰るキャラに変身しよう

みんなが大量の成績処理に追われている間に、いつのまにか颯爽と帰りましょう。

みんながあくせくしている中で、すっと退勤するのはとっても気持ちいいです。

やることさえ、しっかりやっていればOKです。

労働時間は、定時までなので。

とはいえ、定時退勤とか、みんなが残業している中で一人だけ帰るのって、やりづらいですよね。

私も3年目ぐらいまでは、主任が帰るまでは帰れませんでした。

けれど、最終的には校長より早く退勤してましたね。

定時退勤を実現させるためのメンタルは別記事にまとめますね。

長くなってしまいましたが、成績処理を乗り越えれば、もうすぐ夏休み!

最後の一山を乗り越えるために、早めに登山準備していきましょう!

お読みいただきありがとうございました。

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