
まだ三月まで少し時間があるけど、この仕事を続けるなんて無理…
年度途中だけど退職したい。
でも、そんなことできるのかな。担任もっているし…

教員をやっているとどうしても「3月まではがんばらなくては」という気持ちになってしまいますよね。
4月から始まる新年度。少しずつ慣れていく一方で「これからも、教員として働き続けていくのか。」と心配に思う気持ちも強くなっていくでしょう。
この記事は「年度途中に退職することはできるのか?」という疑問をもっている人に向けて、実際に私の身の回りで起きた事例を基に、お伝えします。

私は6年間小学校教員として勤務しました
2回の転職活動を経験して、民間企業に転職したので
誰よりも教員からの転職で悩んだ経験があります
- 2019年、26歳 初めての転職活動をして内定2社獲得 →教員続行
- 2021年 28歳 コロナ禍で2回目の転職活動 内定3社獲得
- 2021年 4月より、IT系企業カスタマーサポート職として勤務
Twitterで(@mgmg05311)教員からの転職を発信してフォロワーは1900人以上!
- 年度途中で退職したいけれど、そんなことが可能なのか、気になる人
- なんとか3月までは続けないといけないと思っている人
- 年度途中に退職した後の流れが知りたい人
- 年度途中に退職することは可能であること
- 1年間続けるべきか、それとも年度途中で辞めるべきかの判断基準
- 年度途中に退職するなら退職の意思を伝えて、すぐに転職活動を始めよう
結論!年度途中でも教員を退職することは可能
担任をもっているのに…
今辞めたら私の代わりがいなくて、学校に迷惑をかけてしまう…
そんな心配は無用です。
自分よりも大切な仕事なんてこの世には存在しません
もう、限界だと思ったら、自分のために辞めていいです
自分で自分を追い詰めてまで、働く必要ないです。
職務規定の範囲で申告すれば、退職可能です
担任をもっていると、どうしても
「年度末までやりきらないと子供たちに失礼だと思う」
「自分が辞めたら他の先生に迷惑がかかるかもしれない。」
「だから、年度内で退職はできないのではないか。」
などと思ってしまいますよね。
けれど、教員も一労働者なので、きちんと規定に定められたとおりの手続きを行えば、
年度途中であろうが、退職は可能です!
たとえば、東京都の職務規定には
「職員は、退職しようとするときは、特別の事由がある場合を除き、退職しようとする日の前十日までに、退職願を提出しなければならない。」
東京都教育委員会職員服務規程
との記載があります。
余裕をもって退職したい1か月前に管理職に申告すれば間に合うスケジュールです。
現実的なプランで行くと
①夏休み中に退職の意思を伝える(8月末まで)
②退職届を提出
③一か月後には退職(必要であれば有休を消費)
という流れで年度途中でも退職できます。
実際に年度途中に退職する人もいます
私の勤務していた学校でも、実際に1学期末で辞めた先生がいました。
私が知ったのは、実際に退職することが決まっていて、もう学校には来ないタイミングでしたが、一つの具体例としてお伝えしますね。
1学期で退職した初任の女性教諭の例
その先生の学級は1学期中から大変でした。
子供たちの落ち着きはなく、夏休み中の面談では保護者から怒鳴られたこともあったそう。

幸い職場の先生たちもたくさんフォローはしていたのですが、
そんな環境に耐えられず、その先生は1学期中に退職の意思を伝えたそうです。
夏休み中に管理職が引き留めるも、結論は変わらず、
夏休み明けに全職員に「退職が決まった」旨のアナウンスがありました。
実際には9月中は有休消化という扱いで籍はあったようですが、その先生に会うことはなく、9月末付で退職されました。
その女性のその後は?
夏休み中に転職活動をして、営業職に転職したらしいです。
「営業職」と聞くと、毛嫌いする人もいますが、大手の会社でも新卒で入社すると「営業職」になることも多くあるようですし、社会人経験を積むにはよい職種なのでは?と思っています。
営業職も視野に入れると転職先の幅が広がることは下記の記事でまとめています!
担任不在の間、学校はどうなったのか?
職員室のメンバーもさることながら、一番びっくりしたのは子供たちだったと思います。
夏休み終わって学校に来たら、担任の先生いないですからね…
それでも、子供たちはたくましいもので、すぐに環境の変化には慣れていました。
なので、もしあなたが「担任だから」という理由で辞められないなら、それはいったん置いて大丈夫です。
子供たちは、あなたが辞めてもなんとかやっていけます。
実際の業務としては、9月は、副校長先生が担任代理でした。
そして、10月頃には新しい先生が採用されました。

その先生は3月まで担任として勤めて、学年末にはクラスも落ち着いてまとまりました。
周囲でどう思っていたか
当時、私は教員4年目でしたが、同じ職場の一員として見ていて、次のように思っていました。
- 年度途中で退職しても意外となんとかなる
- 年度途中でやめると決めた判断力と行動力はすばらしい
- 若さは一番の武器
意外と、一人辞めても何とかなるもの
学校ってただでさえ、仕事も多く人員もギリギリなので、一人でも倒れたら即崩壊すると思ってたんです。でも、担任が途中でやめようが、一人先生がいなくなってしまおうが、意外となんとかなるものだなと思いました。
確かに、1か月担任と副校長を兼務するのはハードワークでしたが、「自分が辞めたって最悪なんとかなる」と思うことで、自分が楽になるなら、その方が自分にとってはいい、ですよね。
向いてないと思ったら速攻で辞めるぐらいの判断力と行動力は大事
「まだ4か月も働いてないのに、もうやめるなんで根性が足りない」
「もう少しやってみたら、楽しいことも増えていくのに…」
年度途中でやめた先生に対してそう思う人もいるでしょう。
それは一つの事実だし価値観ですが、私は

「潔くっていい!向いてないと思ったらすぐに方向転換するもの人生の大事な力の の一つだ
と思いました。
周りが何と言おうと、辞めてしまえば二度と会う必要もない人たちにどう思われるかなんて、
些末なことなので、気にしなくていいです。
若さは一番の武器
初任の先生だったので、新卒枠で転職できたはずです。
やはり、20代前半、若いうちの方が転職先の選択肢は豊富です。
私も28歳で転職したのですが、実際にエージェントのキャリアコンサルタントの方からも

女性で未経験の職種に転職するなら、28歳はかなりギリギリ
と言われました。迷っているうちに、どんどん時間ばかり過ぎてしまうんですよね。
もしも、辞めて一歩踏み出すとしたら、少しでも若いに越したことはないです。
教員を年度途中で辞めるべき?ひとまず続けるべき?
ここまで読んでみて年度途中でやめようか、それともいったん続けるか迷っている人も多いのではないでしょうか。
今の時点で、「すぐにでも辞めた方がいい」という人は以下の人です。
年度途中でも辞めた方がいい人
精神的または肉体的に限界を迎えている人

「夜、眠れない」
「朝、起きると体が動かない」
「学校のことを考えると胃がキリキリしてくる」
など、心や体に限界のサインが出ている人は、無理せずに「辞める」という決断をしましょう。
「自分にとって、辛い」と思ったら、それは危険なサインです。
自分のことを第一に考えてくださいね。
教員以外にもやりたいことがある人
もしも、教員以外にも興味がある仕事があるならば、できるだけ早く転職した方がいいです。
年齢が上がれば上がるほど、別の仕事に転職をするのは難しいです。
逆に、学校の先生に戻りたいと思ったら、講師であればいつでも戻れると思います。
私もしも、仕事に困ることがあったら、非常勤として学校の先生に戻ってもいいかなと思っています。
教員として働いていくことに明るい未来が見いだせない人
「このまま教員として働き続けてもいいことなんてないのでは」と思うようなタイプの人は
早めに見切りをつけた方がいいですね。
実際に私も「教員の労働環境はそう簡単には良くならない」と思っています。
ニュースなどで、「教員の労働環境の悲惨さ」が取り上げられたり、Twitterで#教師のバトンが炎上したりしていますが、改善の兆しは見えません。
もしもまだ、「教員としてやりたいことがある」のであれば、教員を続けていくのも良いと思いますが、どんな仕事よりも自分を大切にするべきだな、と思っています。
教員をもう少し続けた方がいい人
逆にもう少し様子を見た方がいい人は次のような人です。
まだ、教員としてやりたいことがある人
まだ、教員としての一年間は残っています。
3学期になるとやりがいも増えて、一年間頑張ってきてよかったなと思うことも多々あります。
「せっかくなれた教員で、もう少しやってみたい」という気持ちが少しでもあるならば、
次の3月まで、と決めて続けてみるのも一つの方法です。
次に何をしたいか、まだ先が見えない人
学校の先生をやっている人は、きっと「学校の先生」という仕事に憧れをもって目指してきた人です。
教員に対するあこがれが強ければ強いほど、他の代案は見つかりづらくて当たり前です。
自分自身が次に何をやりたいのかを考えるためにも、「教員を続けながら」という選択はおおいにありです。
学期途中で辞めると決めたけれど、何から始めたらいい?
さて年度途中でやめようと決めたら、まず何からやっていくべきかを順にお伝えしますね。
いったんお休み or すぐ転職先を見つける のどちらかを選ぼう
一方で、「精神的にかなり参っていて、すぐに転職活動を始める自信がない」という人は、
まずは「仕事を離れてゆっくりする」という選択肢もあります。
心と体が健康になってから、転職活動を始めることだってできます。
仕事をすることよりも、まずは自分がきちんと生活できるようにすることが第一です。
教員を辞めた後、すぐに別の仕事をしたいという人は、さっそくて転職活動を始めましょう!
まとまった休みの間に進めて、内定を獲得できたらベストですね!
転職エージェントに登録しよう
転職活動は、一人で進めるにはあまりにも孤独でしんどいです。
それに、休みの間に転職先をゲットするとなったら、すぐに動き始めてOKなタイミングです。
転職エージェントのキャリアアドバイザーは転職のプロなので、ぜひ味方に付けましょう!
具体的には
▶ リクルートエージェント :業界NO1の実績
▶doda : 大手ならではの求人数と手厚いサポート
実際に活用したおすすめの転職エージェントは次の記事にまとめています。
転職サイトに登録しよう
転職エージェントに登録するのと並行して、転職サイトにも登録しましょう。
転職エージェントは強力な味方ですが、頼り切りはNGです。
転職先の選択肢を増やすためにも、転職サイトにも登録しましょう。
私が内定を獲得したのも、転職サイト経由でした。
▶ リクナビNEXT :求人数NO1の大手
▶ ミイダス :オファーが届くと面接確約
▶ Wantedly :カジュアル面談でチャンスが広がる
おすすめの転職サイトについては次の記事にまとめています!
退職の意思を自分から言うことが難しい場合にはどうしたらいい?
いざ、退職を決意しても、その意思を管理職に言うのがしんどい人もいますよね。
しんどくても自分の口で言うのがベターではありますが、難しい状況があるのも現実ですよね。
そんな時は退職代行を使うことも選択肢にいれましょう。
こちらの【退職代行ガーディアン】 は、東京都労働委員会認証の合同労働組合で、
簡単 かつ 低費用で、確実に退職の意思を伝えてくれます!
できるだけ、費用を抑えたい20代、30代におすすめです。

自分を第一に考えて、決断しよう

「せっかく教員になれたのに…」
「少なくても3月までは続けないと、ダメだ…」
そんな風に自分を責めなくて大丈夫です。
まずは、自分のことを第一に考えて「辞める」という決断を下しましょう。
途中でやめることは「逃げ」でも「負け」でもないです。
むしろ自分のことをしっかり見つめて決断できたのであれば、それは素晴らしいことです。
もしも3月で転職したいと思った人には、次の記事もおすすめです。