
教員から転職したらどれくらいお給料減っちゃうのかな。
もらえるお金が減って、生活できるか心配だな…
給料が減っちゃうならこのまま転職しないのも、ありかな…
私自身も、給料が下がってしまうことが心配で、転職に踏み切れませんでした。
一度目の転職をあきらめた理由の一つに「年収が下がってしまうこと」がありました。

自分を具体例にして、教員から民間企業へ転職してから、収入がどう変化したのかについてお伝えします。

私は6年間小学校教員として勤務しました
2回の転職活動を経験して、民間企業に転職したので
誰よりも教員からの転職で悩んだ経験があります
- 2019年、26歳 初めての転職活動をして内定2社獲得 →教員続行
- 2021年 28歳 コロナ禍で2回目の転職活動 内定3社獲得
- 2021年 4月より、IT系企業カスタマーサポート職として勤務
Twitterで(@mgmg05311)教員からの転職を発信してフォロワーは1900人以上!
- 学校の先生から転職したらどのくらい給料が減るのか心配な人
- 実際に転職した人の給料が知りたい
- 給料が減っても生活できるように今のうちから対策したい
- できるだけ給料を下げずに転職するにはどうしたらいいのか、その方法が知りたい
- 実際に給与は月4~5万ぐらい減ったが生活はできる
- 教員からの転職で年収が下がる理由
- 収入と支出のバランスを見なおし、転職前から固定費を削減しよう
- 一時的なダウンは認めて、後々収入が上げられる職種を選ぼう
私の場合は、自分が教員時代もらっていた額と今の手取りの額を公開しています。
具体的な事例として、教員から転職するとどれくらい収入に変化があるのかが、この記事を読むと分かります。
そして、私の場合は転職したら年収は減りましたが、精神的に安定するので、支出も減りました。
年収ダウンが心配なら、今から家計簿をつけて、自分の支出を把握したり、
固定費を削減したりすることで、少しでも不安を取り除きましょう!
そして、将来的に市場価値の上がる職種への転職ができるように、今から動き始めましょう!
教員から民間へ転職したら年収は-160万円に減った

実際に、教員時代の年収と転職後の年収を比較すると約160万円のマイナスになりました。
教員時代の年収は500万円
小学校教員6年目の時は、年収500万円でした。
「残業代が出ない」
「どんなに仕事で成果を出していても、給料は上がらない」
など、教員として働く中での給料面の不満は多いですが、
28歳女性の平均年収は358万円ということを考えると、
教員は平均以上にはもらっているといえます。
しかし、休憩時間はなく、毎月20時間は残業をしていたり、
子供たちへの指導、保護者対応など、気の抜ける瞬間がなくて、
ストレスが多くて、もっともらいたいという気持ちになるのも事実です。
実際に私も、精神的に不安定になる限界までいってしまい、
転職を決意しました。
転職後の年収は340万円
内定時の見込みの年収額は400万円です。
これは、28歳女性で未経験から転職した人としてはかなり高収入だと思います。
しかし、この中には「企業年金積立用の月5万円」が含まれていて、この5万円分全て積み立てに使っていますので、実際に自分が手に入れる額としては年収340万円程度です。
年収が下がってしまったのはショックですが、転職したのはIT系/WEB系の企業なので、業界としての発展性という意味でも、教員を続けていくよりはいいと判断しました。
教員時代と転職後の給料の比較
実際に、毎月の給料について教員時代と転職後を比較してみるとこのような形です。
教員 2月 | 転職後 6月 | |
支給額 合計 | 32万 | 24万 |
控除 合計 | 7万5000 | 4万 |
手取り | 24万 | 20万 |
手取りにすると 毎月4万円減った形ですね。
これは決して少ない額のダウンではないです。
けれど、教員時代の朝から夜まで気を張り詰めた生活を思い起こすと
「4万円でストレスが減る」と思ったら、年収ダウンしたことも受け止められています。

転職するときに、自分の健康はお金では変えられない、と思ったんです。
こんなにストレスが減った理由としては「在宅勤務ができていること」が上げられます。
在宅勤務に興味がある人は、ReWorks(リワークス)という在宅勤務に特化した転職サイトを見てみるのもいいですね。
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教員からの転職すると、年収が減ってしまうのはどうして?
そもそも、どうして教員からの転職で年収が減るのかというと
「未経験からの転職になるから」「これまでの経歴がそのまま生かせる職種が少ないから」ということがあげられます。
これらについて順に説明していきますね。
異業種・未経験の転職になるから

今までの、小学校教員としてのキャリアが何年あったとしても、
他の企業に転職するときには「未経験」としての転職になってしまいます。
一般的に転職というと「営業職」→「営業職」というよう同じ職種で転職したり、
「IT業界営業職」→「IT業界企画職」というように同じ業種に転職したりと
自分の経歴を生かして転職先を見つけるものです。
しかし、「教員」→「一般企業」という転職だと、「未経験」という転職になってしまうのです。
未経験での転職によって年収が下がるのは教員の場合だけではありません。
「製造業事務職」→「IT系企業営業職」といったように会社員の転職でも同様です。
今まで行っていた仕事とは関わりのない未経験の業種・職種に転職した場合は、年収がダウンすることも多くなります。
それは、経験がないゆえに「即戦力ではない」という企業側から判断されてしまうからです。
なので、今の仕事が教員であるかぎり、年収ダウンは残念ですが避けられません。
教育業界での転職も求められているスキルが異なるから
では、「教育業界」という同じ業界で転職したら、年収ダウンはさけられるのでしょうか。
教育業界最大手 ベネッセの20代平均年収は492万円です。
これは、教員よりも高いので、希望が持てますね。
しかし、ここでベネッセの求人サイトを開いて、募集要項を見てみると
必須経験として
●民間企業での法人向け(BtoB)営業経験 3年以上
●粘り強く交渉ができる対人コミュニケーション力
●自動車を運転して営業活動が可能なこと(要普通免許)
という記載があるのです。
つまり、教育業界だからといって、教員の経験が有利になるということはないのです。
教員としての経験をそのまま生かせる職種の選択肢が少ないから

教員としての経験を活かすことかできる職種というと
「塾講師」「学童保育の指導員」「放課後等デイサービスの児童指導員」などがあげられますね。
ちなみに塾講師は 20代の平均年収が323万円
学童保育の指導員は 20代の平均年収333万円
児童指導員は 20代の平均年収341万円
だそうです。
これらの職種であれば、教員としての経験が生かせますが、どれも教員より年収は低いです。
以上のことをまとめると
- 年収ダウンせずにすむ教育業界の求人は必須条件を満たしていないため、応募が難しい
- 教員としての経験をそのまま活かすことができる職種は平均年収が低い
- 企業への転職は未経験扱いになるため、年収は下がる
ということになります。
残念ですが、教員からの転職では年収ダウンを覚悟するということは必須になります。
給料が下がったあとの生活はどうなった?
結論から言うと、月4万円ダウンしたものの、生活レベルという意味ではあまり変化はありません。
確かに、お金はあればあっただけいいのですが、
同じ年齢の28歳女性の手取り平均は19万7760円 ということなので、
ちょうど平均並み、といえると思います。
そもそも、教員の給料が平均より高いっていうだけの話なので、
転職によって給料が下がってしまうことをそこまで恐れる必要もないのかな、と今となっては思います。
ただ、全くもって変わらない、というのも嘘なので、自分が今思っていることを紹介しますね
△無駄な出費はしないように財布のひもをしめるようになった

正直、教員時代は仕事が忙しすぎて、給料明細もあまりきちんと確認せずに生活してました。
平均年収以上はあることは分かっていたし、たまに見ると通帳の残高も増えているし、
まあ、なんとかなるだろう、ぐらいの気持ちでした。
今は、「年収が下がっている」という意識があるので、
何か買い物するときに無駄遣いではないか、とか本当に必要か?とか
吟味する時間ができてきました。
△教員のボーナスはやっぱりうらやましい
教員時代は6月も12月もボーナスがありますが、私は転職したてなので6月のボーナスはありませんでした。
教員を6年間もやっていると、ボーナスは50万円×2回ぐらいもらえていたので、
単純にボーナスがたくさん出るのはうらやましいです。
私はこのボーナスを年に1回海外旅行に使っていました。
そういう使い方がしたい人にとっては教員のボーナスは外せないですよね。
〇家事をする時間ができたので、食費が減った

転職後は、残業が毎月10時間ほど減ったので夕食を作る時間が確保できるようになりました。
教員時代、一人暮らしだったころは、夜は疲れ果てていて、
とても夕飯を作る気持ちになれず、お惣菜を買って夕飯を済ませていました。
今は、毎日自炊しているため、食費が夫婦2人で3万円程度で済んでいます。
自炊する時間が確保できたことで、食費の負担は下がりました。
〇ストレスが減り、発散のための無駄遣いが減った
教員時代は、仕事で嫌なことがあると、ついついコンビニでシュークリームを買って帰ってきていました。
他にも、そこそこ給料をもらっているから、と無駄に新しい洋服を買ってしまったりしていました。
今は、仕事で嫌なことがあっても、甘いものを食べなくても済む程度に落ち着いています。
ストレス発散のためにお金を遣うというよりは、
自分自身に本当に必要なものだけ、買うというように出費の判断が冷静になったため、支出が減りました。
あとは、水着とかジャージとか、行事で着るスーツなど、学校の業務に必要な小物を自分でそろえる必要がなくなったので、仕事をするために必要なお金(自腹で負担する分)も減りましたね。
年収ダウンに備えて、転職前にやるべき2つのこと
転職を決意したときから年収は下がるものとして、2つの対策をしていました。
それは
- 転職前から家計簿をつけて生活コストを把握する
- 転職前から固定費を減らすように見直しする
ということです。
特に、転職前に家計簿をつけていてよかったなと思ったメリットは次の3つです。
- 生活に必要な収入の目安が分かった
- 年収ダウンを認められるようになった
- 余計な支出を減らす意識がもてた
順に詳しく説明していきますね。
家計簿をつけることのメリット

自分に必要な収入の目安が分かる
半年ほど家計簿をつけてみて、
教員の手取り24万円あれば、毎月の積立NISA3万円分+貯金5万円ほどできることが分かりました。
つまり、手取りが20万円あれば、自分の生活は成り立つことが分かりました。
確かに貯金額は多い方がいいですが、
積み立てNISAだけで、月3万円は貯金ができています。
なので、自分の生活を保てる手取り20万円の収入を最低ラインにすればいいと思えるようになりました。
転職活動をしていると
「希望年収はいくらか?」と転職エージェントさんに聞かれることがあります。
その際も自分が本当に必要な金額が分かっていると根拠をもって答えられますよ。
年収ダウンを認められるようになる
家計簿をつける前は
「教員時代の年収が減ったら、後悔するのではないか」とおびえていました。
けれど、月20万円稼ぐことができれば、自分の生活としては成り立つことが分かると
「未経験転職だから年収が下がるのは仕方がない」
「ひとまず、年収が下がって路頭に迷うことはない」
と思えるようになり、勢いよく転職しようと年収ダウンを認めることができました。

どんなにお金があっても、心と体が健康でなかったら、上手に使うこともできないですよね
このまま教員を続けていると、自分が精神的に壊れてしまい、
長い目で見た時に年収は途絶える可能性があるとも思ったので、
年収ダウンを覚悟で転職に踏み切ることができました。
余計な支出を減らす意識がもてる
もともと、そんなに散財しているつもりはなかったのですが、
家計簿をつけることで「毎日のちょっとした浪費」に気付きました。
というよりも、教員時代は忙しすぎて、
とりあえず安定して給料も入ってくるし、貯金もそこそこたまっているから
自分が何にお金を遣っているのかまで意識を向けることが少なかったのです。
同棲がきっかけで家計簿を付け始めたのですが、自分の支出を詳細に把握できるようになったことで、
小さな余計な支出に気付くことができました。
ちなみに、私は 楽天カード をメインで使いアプリで「いつ」「どこで」「いくら」お金を遣ったか記録に残しています。
管理を一元化したことで、今まで意識してなかった「通信費」や「保険料」といった固定費がもっと減らせることに気付いたんです。
固定費の見直しをした
転職を検討しているなら、今のうちから固定費を減らすといいです。
具体的には「格安SIMへの乗り換え」と「保険の解約」をしました。
格安SIMの契約
教員時代はずっとソフトバンクでしたが 楽天モバイル に切り替えました。
ソフトバンクに月8000円ぐらい払っていた通信費が 月3000円に減りました!
単純に毎月5000円の支出が減るって大きいですよね。
速度や通信の安定性など、も不満はありません。
保険の見直し
教員あるあるなのが、ジ○○ルタ生命の保険を、初任時代に言われるがまま契約している人ですね。
今すでに契約してしまっている人は解約を検討した方がいいですね。
そもそも、一人暮らしなのに保険が必要なのか相談に乗ってほしい、という人や
他にもっと安い保険が知りたいという人は、保険コネクト のような無料で使える保険相談サービスを使ってみると、いいアドバイスがもらえると思います。
ゆくゆく年収アップするための2つの方法

ここまで、教員からの転職で年収が下がるのは仕方がないということ、それに対応するための方法ををお伝えしてきました。
ただ、一時的には下がったとしても、将来的には教員と同じくらい、できれば教員よりも給料がもらいたいという気持ちがありますよね。
そんな方は「副業できるか」「将来的に年収が上がる見込みがある業界や職種か」という視点で転職先を考えるといいですね。
副業できる会社を選ぶ
教員では、原則副業は難しいですが会社員であれば、副業できる会社も多くなっています。
実際、私が今勤務している会社も副業OKです。
IT系WEB系の会社は副業OKの可能性が高いですね!
成長している業界・職種を選ぶ

IT系/WEB系の業界がねらい目
先ほど、副業可の会社としても上げましたが、IT系、WEB系の会社は将来への発展性という意味でも◎
これからはITとWEBの時代です。今後、成長する業界を狙いましょう。
この辺りの「業界の成長性で選ぶ」という話は「転職の思考法」という本で詳しく解説されています。
こちらの IT求人ナビ未経験 というサイトでは、IT業界に特化した求人を探すことができますよ。
IT・WEB系の営業職に転職する
教員のスキルが一番発揮しやすく、間口としても広い営業職。
その中でもIT・WEB系の営業職はデジタルセールスとして今後の市場価値を高めることができます。
マーキャリNEXT CAREER では、そんなデジタルセールスに特化した求人を紹介してくれます。
は私が志望していたIT・WEB系の職種に絞った転職エージェントで、未経験の人に対してもサポートをしてくれるそうです。
教員から一番近いIT、WEB業界といえるかもしれないですね!
エンジニアに転職する
エンジニアは20代のうちは平均年収が367万円、30代は「488万円」だそうです。
未経験のうちは年収が下がりますが、年齢とともにスキルを身に付けると年収が上がりますね。
エンジニアに転職するためには、きちんと技術を身に付ける必要があります。
DMM WEBCAMP や TechAcademy といったCMで耳にするスクールに相談してみるのもいいですね。

でも、何十万円もスクール代を払うのはちょっとな…
という人には
20代限定受講費無料で受けられる プログラマカレッジ がおすすめです。
スクールとしてはもちろん、転職サポートも行ってくれます。
プログラマカレッジ については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
WEBマーケターに転職する
WEBで広告運用したり、Google検索にヒットするように対策をしたりするWEBマーケターも、エンジニアと同様にスキルが身に付くと年収が上がります。
WEBマーケターの平均年収は20代が438万円、30代が545万円だそう。
WEBマーケターになるための勉強をしたいという人は SHElikes や WEBMARKS の無料カウンセリングを受けてみるとよいでしょう。
目先の年収か それとも自分の健康か
学校の先生からの転職で、年収ダウンは避けられません。
けれど、家計簿をつけて自分に必要な収入の目安を知ることや
自分の支出の無駄を見直すことで、
年収ダウンしても大丈夫なように対策することは可能です。
それに、教員の給与体系は年功序列なので、年齢が上がれば上がるほど、給料が下がって
転職しにくくなってしまうでしょう。
動き出すなら、少しでも若いうちの方がいいですよ!
転職活動の一連の流れが知りたいという人は、こちらの記事もぜひ読んでみてください。