
教員から転職したいと思って、ひとまず転職エージェントに申し込んだぞ。面談もして、話しも聞いてもらえたし、いい人そうで良かった。求人も送ってくれると言うし、これで少し先は見えてきたから安心かな!

確かに、教員からの転職というとエージェントを使おうというブログが多いですよね。けれど、ちょっとまった!エージェントだけでは、不十分。
転職エージェントだけを使うデメリットをお伝えします。
先に謝っておきます。
私、嘘がつけない人間なんです。
本当にいいものはいい、ダメなものはダメといいたい。そういう性格なのです。
今回の記事は、ショックな人にはショックだろうし、敵を作るかもしれない。
けれど、教員から転職したいなら、絶対に知っておいてほしい事実を公開します。
転職エージェントに頼るだけでは、あなたの転職活動の成功率は下がります!
そう考える理由を、10月に4月入社OK、未経験からのIT系事務職の内定を自己応募で獲得した私がお伝えします。
- 教員からの転職活動で転職エージェントを使おうと思っている人
- 転職エージェントに相談してみたものの、いまいちぴんとこなかった人
- どうして転職エージェントがおすすめされているのか、その裏を知りたい人
- 転職エージェントを使うデメリットは「書類選考率の低さ」「求人の少なさ」「選考スピードの遅さ」の3点
- 転職エージェント × 転職サイトの併用がおすすめ
- 併用する際の注意点
転職エージェントだけに頼るのは危険な理由3つ
教員からの転職を支援するブログは複数ありますが、どのブログでも
「忙しい先生には、転職エージェントがおすすめ!」と書かれています。
私も2年前は

就職活動もしたことないし、そもそも職種って何?自分に何が向いてるかなんてわからないし、転職サイトの求人は多すぎるし。
ひとまず、エージェントに申し込んでみるか!
と、転職エージェントを2社使いました。大手1社&女性の転職特化1社でした。
そこで無事内定獲得できたので、
「転職エージェントってすごい!転職支援してもらえて無料なんて!」と思っていました。
確かに、転職エージェントを使うメリットはたくさんあるのですが、それは、他のブログで詳しく書かれているので、それを見ればOKとして。
今回、自己応募メイン&転職エージェントサブ併用で転職活動をしてみて、
転職エージェントだけに頼っていたら、私の転職うまくいかなかったかも
と思ったので、お伝えします。
そもそも、どうして、転職エージェントをおすすめする記事がたくさんあるか、というと
その記事を読んで、転職エージェントに登録した人の数だけ、ブログを書いた人にお金が入るから
なんですよ。
アフィリエイトというブログでお金を得るための仕組みでして、これ自体は一つのビジネスモデルとして成立しています。だから、転職エージェントを勧めている記事が悪いとは言いません。
けれど、私は嘘がつけません。
今回の転職活動を通して、「エージェントだけではだめだ!」と感じました。
その考えに至った過程について、お知らせします。
書類通過率が低い その差15%
まず、転職エージェントを使うデメリットが「書類通過率が低い」ことですね。
転職エージェントのみだと、書類通過率6%に対して、自己応募だと21%。その差15%でした。
使った転職エージェントと 転職サイト
今回の転職活動で使った転職エージェントは2社です。
教育関係への転職に特化した「Education career」と、IT業界への転職に特化した「ワークポート」です。
私は9月から転職活動を開始し、かなり時期がずれていたので、もともと大手はやめて、経験の生かせる教育関係と、興味のあったWEBマーケティング系に強い転職エージェントに申し込みました。
また、転職サイトとしては、「リクナビネクスト」「Green」「マイナビ転職」「ミイダス」「キャリトレ」「wantedly」を使いました。いくつか、企業のサイトから直接応募したものもありますが、これら含めてエージェントを通していないものを自己応募としました。
書類通過率の 比較
転職エージェントと自己応募の書類通過率は以下の通り。
媒体 | 書類応募数 | 面接へ進んだ数 | 書類通過率 |
転職エージェント | 16 | 1 | 6% |
自己応募 | 83 | 18 | 21% |
自分でもまとめていて、びっくりしたのですが、6%しか書類が通らない。面接すら進めない。
その理由は「転職エージェントでは、まず会社内で推薦できるか、吟味されるから」。
実際に、転職エージェントから求人紹介され、応募したものの「会社判断で推薦不可としました」という求人が複数ありました。
転職エージェントを使うと、企業に応募する前にエージェントから推薦してもらえるかどうか、一つハードルが増えてしまうんですよね。
このハードルが、書類通過率の差に表れていると考えられます。
また、エージェントで「推薦不可」とされた求人に自己応募してみた会社が2社あったのですが
自己応募だと、1社は書類通過➡1次面接落ち、
もう1社は書類通過➡1次面接通過➡2次面接通過➡最終選考で辞退
(面接で企業の風土と合わないと判断したため)
と、内定獲得はできなくても、面接という挑戦の土台に立つことができました。
求人が限られる
次のデメリットが、「求人が限られてしまう」ことですね。
そもそも、エージェントが紹介できる求人は「企業がエージェントに申し込みをしたもののみ」
転職エージェントを使って、新しい人を採用するのは、企業にとってはコストがかかるのです。
そのため、求人にコストをかけられる企業のみが求人をしているので、選択肢は狭くなります。
実際に、エージェントからは
「未経験で事務職は紹介できない」といわれ、他の求人を紹介されました。
「未経験WEBマーケティング職は厳しいので、ライター職を紹介します。」と言われたことも。
また、上の2社とは別に「未経験で紹介できるWEBマーケティングの案件はない。支援できない。」とエージェントサービスの利用を断られたエージェントもありました。
しかし、実際に自己応募してみると、未経験OKの事務の求人はいくつも見当たりました。
内定をもらった1社を含めると、未経験OKの事務職で4社書類が通ったんですよね。
また、未経験OKのWEBマーケティング職でも、9社書類が通り、2次面接まで進んだ企業もありました。転職サイト経由でスカウトをいただき、面接させていただいたことも。
この経験から
「自己応募なら、未経験でも事務職やマーケティング職に挑戦できる!」と思ったんですよね。
もし、今回の転職活動で、エージェントだけに頼っていたら、私の事務職内定はないですね。
面接までタイムラグがある
最後のデメリットとしては、タイムラグがあること。
これは、人を一回挟むので、しょうがないのですが、その差をカレンダーにまとめてみました。

自己応募に関しては件数が多すぎて、全ての予定を書き込むのはあきらめました。
緑色がワークポートさん、ピンクがエデュケーションキャリアさん、黒が自己応募です。
ここでお伝えしたいのは、エージェントと自己応募のスピード感の違い。
エージェントでは求人に応募してから、書類が通ったのかどうかが分かるだけでも1週間かかっていますね。そしてエージェントに相談してから一次面接まで、約一か月かかったんですよ。
かたや、自己応募では、
応募➡書類選考結果までおよそ3日程度で分かりました。
その後、面接日程の調整をして、書類が通った場合は5日ほどで、面接まで進みました。
エージェントの結果を待っている間に、自己応募では、内定獲得&面接企業多数というような転職活動でした。事務職の内定獲得後はWEBマーケティングに焦点を絞って、内定受諾期間ぎりぎりまで転職活動をしていました。
途中からはエージェントからの支援はあきらめて、自己応募一本に絞っていました。
自己応募でめちゃくちゃスピード感ある対応をしていただいた企業では、
スカウト➡書類選考通過➡4月入社可否の確認➡一次面談日程調整まで1日のうちで終わることも。
この対応の速さは、仲介者のいない自己応募だからこそ、と感じました。
結局、エージェントに紹介していただき、一次面接に進んだ1社も、変形労働制だったため、働き方の改善という点では転職の軸に合っていないという点で、辞退しました。
結論 転職エージェントと転職サイトの併用がおすすめ
「書類通過率の低さ」「求人の少なさ」「タイムラグ」という点から、転職エージェントのみを使うことのデメリットについてお伝えしました。

じゃ、じゃあ、転職エージェントなんて使わなければいいんじゃないの?
というと、そういうわけではありません。
私も含め、教員は就職活動の経験がない人がほとんど。
自分だけの力で転職活動をしようとすると、職種選択や面接対策の面では、苦戦するでしょう。
そこで、私がおすすめするのは、転職エージェントと転職サイトの併用です。
具体的には次のような形。
- 転職エージェントを活用して、転職の軸を深堀&自分に合っていそうな職種を知る
- 求人を紹介してもらい、現実を知る(年収ダウン、やりたい仕事がみつからない苦しみなど。自己応募だけではつい夢見てしまうので。)
- 職務経歴書や履歴書の作成➡エージェントに添削してもらう
- エージェントで深堀してもらった職種について、自己応募で見てみる。よさそうなものがあれば応募。
- エージェントと併用で求人への応募を続ける
- 面接対策をエージェントに依頼
- 内定獲得!
ようするに、使えるチャンスは使いましょう、という話ですね。
職務経歴書を書くときにはこちらの記事を参考にしてみましょう。
転職サイトとエージェントを使う際の注意点
これは、ただ一つでして、スケジュール管理!
カレンダーからも分かるように、自己応募の方がガンガン進みます。
自分の志望に応じて、エージェントにも相談しつつ、なるべく同じような選考スピードで進めていけるとよいかと。
とはいっても、使っていくうちに、転職サイトの方が使いやすいとか、エージェントだけで十分かも、と自分で判断できるようになると思っています。
はじめは、両方併用して、可能性を広げましょう!応募の幅を広げないと通るものも通りません。
転職エージェント紹介
ここまで書いておいて、エージェントだけを使うデメリットについては理解いただけたと思います。
そのデメリットを把握した上で、
求人を紹介してもらう & 転職の軸を確かめたり、面接対策の相手として、エージェントを活用しましょう。
登録をおすすめするのは次のエージェントです。
リクルートエージェント | ・業界大手 ・求人数が多い ・面接講座を行ってくれる |
ワークポート | ・IT業界中心 ・求人数が多い。 ・専用アプリが使いやすい |
Education career | ・教育業界に特化しているので、教員経験をアピールしやすい ・教員からの転職支援実績多数 |
ウズキャリ | ・職歴が短いなど、不安な点がある人へのサポート ・ホワイト企業が多め ・手厚いサポートが欲しい |
個人的には、規模が小さいエージェントは親身になってくれるという感覚があるので、いろいろ登録してみることをおすすめします。
利用は無料ですし、担当者との相性もあるので。
転職サイト紹介
自己応募で使いやすかったなと思う転職サイトは次の通り。
リクナビネクスト | ・求人数多い ・企業からの返信早い。 ・応募が簡単 |
マイナビ転職 | ・リクナビにはない小規模案件がある。 ・求人の検索が簡単 |
Green | ・IT業界に特化している。 ・書類応募の際に一言アピールできる。 ・企業からスカウトが届くと、書類選考免除! |
MIIDAS(ミイダス) | ・企業からオファーが届くと書類選考免除で面接確約。 ・スカウトを受けて、最終選考まで進んだ企業あり ・市場価値診断など、自己分析ツールが役立つ。 |
私がもう一回転職活動するなら、この4つに絞っていくかな。というものを厳選しました。
それぞれ、強みがあるので、この辺りを併用していくのがおすすめですね。
個人的には「ミイダス」の市場価値診断は面白かったです。そんな年収で雇ってもらえるところ、あるわけないだろ!という突込みがしたくなります。
けれど、実際に最終面接に進んだ企業で内定もらっていれば、年収アップも狙えました。
なかなかとがったサービスを提供している会社なので、試しに登録してみることをおすすめします。

使ったのに紹介されてないものについては、全然書類が通らなかった、企業にアプローチしずらい、などのデメリットがあったということです。
まとめ 転職エージェントをうまく味方につけよう
転職エージェントいいよ!早く使いなよ!
と手放しには言えないですが、転職活動において強力な味方になってくれることは事実。
デメリットもしっかり把握した上で、うまく活用できると、あなたの転職活動は成功に近づきます。
自分の実体験をもとに、有意義な情報発信をしていきます!
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