
教員を辞めたいって言ったら家族に反対されそう。
なんで反対されるのかな。どうしたら応援してもらえるだろうか
教員からの転職を、家族に相談したら反対されるのでは、と怖くて言えないという人いますよね。
私も、転職を決意したのは婚約中・入籍前だったので、家族には大反対されました。

私は6年間小学校教員として勤務しました
2回の転職活動を経験して、民間企業に転職したので
誰よりも教員からの転職で悩んだ経験があります
- 2019年、26歳 初めての転職活動をして内定2社獲得 →教員続行
- 2021年 28歳 コロナ禍で2回目の転職活動 内定3社獲得
- 2021年 4月より、IT系企業カスタマーサポート職として勤務
Twitterで(@mgmg05311)教員からの転職を発信してフォロワーは1900人以上!
今日は、なぜ教員からの転職が反対されてしまうのか、その理由と対策をお伝えします。

転職に反対された後に自分がどうしたらいいのかを見つけることができますよ
- 転職したい気持ちがあるけれど、反対されるのが怖くていいだせない
- 転職したいと言ったら反対されてしまったので、転職意欲が下がっている
- 反対する家族がいる中で転職活動をするにはどうしたらいいのか、方法を知りたい
- 家族が転職に反対する理由
- 反対されたことを理由に転職を断念するメリットデメリット
- 反対された後の転職活動の進め方
結論からお伝えすると
自分の人生に責任をもてるのは自分だけ
家族に反対されたとしても自分が必要だと思ったら行動に移そう
ということになります。
それでは順に説明していきますね。
教員からの転職が反対される5つの理由
そもそも、どうして教員からの転職は反対されてしまうのでしょうか?
その理由は次の5つです。
- 自分が転職経験がないため、身内の仕事が変わることへ抵抗がある
- 公務員=安定というイメージが強い
- 教員免許の取得や採用試験合格が無駄になってしまう可能性
- 教員の辛さが実感を伴って理解されていない
- 本人の状況が分からず、励ませばまだできると思っている
それぞれ順に説明します
自分が転職経験がないため、身内の仕事が変わることへ抵抗がある
転職したい、と相談したときに反対する相手は、自身が転職経験者でしょうか?
おそらく、反対する人は自分自身も転職経験がない場合が大半だと思います。
自分自身にも経験がないことを、身内が経験することに不安感を覚えてしまうために、
転職に反対するのです。
転職をするということは、多かれ少なかれ環境が変わるということです。
身近な存在の人の環境の変化は自分自身にも影響を与えます。
「経験がないことへの不安」という点で反対されてしまうのです。
公務員=安定というイメージが強い

公立学校の教員は公務員です。
このコロナ禍において、大手の企業でも倒産やボーナスカットなどが相次いでいることに比べると
公務員は安定しているというイメージが強まっているでしょう。
福利厚生も手厚く、問題を起こさなければ解雇をされることもありません。
また、公務員である教員の年収は、民間企業より高いのも事実
関連記事:教員から転職したら年収はどれくらい減るの?原因と対策も紹介
給料や雇用の安定性というイメージも反対されてしまう理由の一つです
教員免許の取得や教員採用試験合格が無駄になってしまう可能性
教員になるまでに、大学で教員免許を取ったり、教員採用試験を受けたりしましたよね。
家族、特に親は、あなたのこれまでの努力や頑張りを見てきたからこそ
「転職したらこれまでの努力が無駄になってしまう」と反対するのかもしれません。
ただ、これについては、現在の教員採用試験の倍率の低さや 免許更新制の廃止の流れを見ていると、
きちんと資格を保っていれば、いつでも現場に戻ることはできるでしょう。
教員の辛さが実感を伴って理解されていない

教員の仕事が大変というイメージは、報道によって世間に広まりつつあります。
けれど、実際にその辛さ、大変さを実感しているのは、教員だけ。
「辞めたい」というのだから、大変だということは理解してくれるでしょうが
「何が」「どのように大変なのか」までは経験していないと分かりません。
家族に教員を辞めたい理由やそう思ってしまう辛さを完全に理解してもらうことは難しいのです。
実際に、私のブログでよく読まれている記事は「教員 辛い」と検索して見つけてくれる人が多いようです。
こちらの記事は私自身が、教員を辞めたいといったときに、家族の反対にあったことをきっかけに書いた記事です。
お読みくださった教員の方々には共感してもらえるだろう内容が、家族にはなかなか分かってもらえないというのが現実でした。
本人の状況が分からず、励ませばまだ仕事を続けることができると思っている
先ほど書いた「教員の辛さが実感を伴って理解されていない」ことにも関連するのですが、
「教員を辞めたい」「転職したい」という気持ちが一時的な弱音であり、
「家族や身近な人が励ませばまだ頑張ることができる」状況にあると思われてしまっているのかもしれません。
反対する家族も決して本人のことを精神的に追い詰めたいわけではないのです。
ただ、本人の状況がよく分からないために「簡単に仕事を辞めるなんて言ってほしくない」という
家族なりの思いやりの気持ちがあるでしょう。
教員からの転職を反対され、転職しないメリット・デメリット

では、次は、家族に転職を反対されて転職しないのメリット・デメリットを比べてみましょう
それぞれ3つずつあります。
- 仕事上の変化がなく安定して過ごせる
- 家族の意見を尊重しているので、関係性が崩れない
- 教員を続けていこうという気持ちになれる可能性がある
- 自分や家族が気付かないうちに心身ともに傷つく可能性がある
- 年齢が高くなるにつれて転職ハードルが上がる
- のちのち、挑戦しなかったことを後悔する可能性がある
それぞれ説明していきますね。
転職をしないメリット
反対されたことをきっかけに転職をしない、ということにも相応の良さがあります。
- 仕事上の変化がなく安定して過ごせる
- 家族の意見を尊重しているので、関係性が崩れない
- 教員を続けていこうという気持ちになれる可能性がある
仕事上の変化はなく安定して過ごせる
教員を辞めて次の仕事を見つけるためには、転職活動を行わなければなりません。
転職活動自体も、内定を獲得するまでハードな日々が続きます。
仕事を変える、ということは自分を取り巻く環境に大きな変化があるということです。
教員から民間企業に移ると、文化や環境が違うので、初めは変化に慣れずに大変なことも多いです。
3年以上教員としての経験を積むと、少しずつルーティーンになっていきますが、
民間企業に行くと0からのスタート。
転職をしなければ、仕事上の変化は小さいので、安定して過ごせるといえます。
家族の意見を尊重しているので、関係性が崩れない

「転職は辞めた方がいいのではないか」という家族の意見を尊重しているので、
家族との関係性が崩れることはないでしょう。
家族、特に結婚相手の反対を押し切って転職活動をするのは、
相手との関係性に悪影響を与える可能性もあります。
自分の意志よりも、相手との関係性や家族との調和を優先する場合には、転職をしないという選択の方が良いこともあり得ます。
教員を続けていこうという気持ちになれる可能性がある
一時は、「教員を辞めたい」と思っていたとしても、
家族との話し合いによって「もう一度続けてみようかかな」と思って転職しないことにした場合には
自分の心の中でも「まだ教員を続けたい」「教員を続けた方がいい」という気持ちがあるかもしれません。
そのような場合には、一度転職しないと決めることで、
教員として新しい目標ができたり、仕事とのうまい折り合いのつけ方ができたりして、
「教員を続けていこう」という気持ちになれる可能性もあります。

実際に私も一度目の転職活動を通して、
まだ教員のままでいたいという気持ちになりました
転職をしないデメリット
一方で、転職をしないデメリットもあるので、それについても説明してきます。
- 自分や家族が気付かないうちに心身ともに傷つく可能性がある
- 教員以外の選択肢がなくなっていく
- 転職しなかったことを後悔する可能性がある
気付かないうちに心身ともに傷つく可能性がある

自分や家族がまだ大丈夫だ、と思っていても、
気付かないうちに精神的・肉体的なストレスが溜まっていく可能性もあります。
どうして自分が辞めたいと思っているのか、
その気持ちを解消するための方法は何か、
を考えないまま、教員を続けていくと
精神的に追い詰められてしまったり、体を壊したりしてしまうこともあるでしょう。
教員以外の選択肢がなくなっていく

教員に限らず、どの仕事でもそうですが、20代、30代、40代と年齢を重ねるにつれて、
それぞれの仕事の専門性を高めていくことになります。
教員という仕事も同様で、経験年数を重ねるごとにそれ以外の選択肢は消えていきます。
つまり、年齢が上がるにつれて転職のハードルは上がります。
教員を辞めた後の次の仕事を見つけることが難しくなるでしょう。
転職しなかったことを後悔する可能性がある
家族の反対をきっかけに再度考えなおした結果、一度は転職をやめたものの
結局自分の気持ちがはっきりしないまま教員を続け、
やはり転職したいと思ったときに教員以外の選択肢がないことに気付くと

なぜあの時転職しなかったんだ
と後悔することもあるでしょう。
家族から転職に反対された…何を大事にしたらいいの?
家族からの反対を受けて、転職をするのか、しないのか 最終的には自分自身で選択して決めていく必要があります。
これは当たり前のことのようですが、実際に家族に反対されると
とりあえず家族の意見を聞いておこうかな…
というように自分軸の考えから外れてしまう瞬間があります。
転職するにせよ、しないにせよ、最終ジャッジは自分で行う ということだけはぶれないようにしましょう。
自分の人生は自分が歩いていくもの
家族は、自分の人生を共に歩んでくれる大切な存在です。
けれど、自分の人生を歩いていくのは自分自身だけです。
大切な家族の意見だからこそ、自分自身にとっては、重く受け止めてしまいがちですが、
最終的な一票を入れられるのは、自分なのです。
他人の意見はあくまでもアドバイス

家族の反対も賛成も、あくまで一つのアドバイスであり「自分がこうしなければいけない」というものではありません。
反対されたからといって、転職を辞めるしかないわけでもないですし、
賛成してくれたといって、転職したら万々歳ということでもないです。
自分の考えを、家族に伝え、それに対する家族の意見を基に、自分の考えがより強くなるように決定権をもちましょう。
とはいえ、判断に迷ってしまうことも
どんなに「自分で決めなければいけないことだ」と分かっていても、
実際に反対されると、判断に迷ってしまいますよね。
転職するべきか、それとも教員を続けるべきか判断に迷ってしまったときに
自分自身がどうしたいのかを決めるための具体的な行動について、お伝えしますね。
教員からの転職を反対されたときの行動は3つ
家族に教員からの転職を反対されてしまったときにできる、具体的な行動は次の3つです。
- 転職するかどうか、キャリアコーチングの無料相談に参加する
- 転職活動を進めてみて結果を受けて考える
- 家族ととことん納得いくまで話し合いをする
それぞれ順に説明していきますね
転職するかどうか、キャリアコーチングの無料相談に参加する
家族の反対を押し切ってまで、転職するべきかどうか、判断ができないという人は、
一度キャリアコーチングの無料相談に参加してみましょう。
キャリアコーチングとは、転職を前提とせず、キャリアの悩みを解決するためのサービス。
どのサービスも相談は無料でのってもらうことができます。
「自分はどうしたいのか?」という点について、キャリアのプロが公平な視点から助言をくれるため、
自分自身の考えがはっきりしてきますよ。
口コミがよく、無料でキャリア相談ができるのは次の3社です。
キャリアコーチングサービスについてはこちらの記事でまとめています。
関連記事:教員から転職すべきか分からない…無料相談でモヤモヤが晴れる?!
キャリアコーチングに興味のある人におすすめの記事です。
転職活動を進めてみて結果を受けて考える
転職活動自体は、家族の同意がなくても進めることができます。
実際に転職活動を進めてみて、その結果を基に再度家族と話し合うのもよいでしょう。
内定が獲得できていて、新しい転職先があるならば、認めてくれるということもあり得ます。
ただし、誰の応援もなく転職活動を進めるのは困難です。
転職活動を進めようという気持ちになったら、転職エージェントへの登録をおすすめします。
まずは、大手の3社に登録して、求人や転職活動の方向性を決めるといいですね。
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詳しくはこちらの記事でまとめています。
関連記事:20代の教員におすすめ!充実サポートの転職エージェント3選
家族ととことん話し合いをする

最後は、家族と合意ができるまで、徹底的に話し合う、という方法です。
反対しているのが、親であれば、大人になっているので自分の考えで押し進めることもできますが、
結婚相手、同居人から反対されている状況の中転職活動を進めるのは自分自身の精神的にもしんどいものがあります。
自分の考えと相手の考えをしっかり共有しあってから、方向性を決めることもできますね。
実際に私も、今の夫とは次のようなことを話し合って、合意をしてから転職活動を本格化させました
- なぜ、転職したいのか
- どうして転職に反対するのか
- 転職しないと、どんな問題が起こるか
- これからの二人の生活で一番大切にしたいことは何か
- もしも転職先が決まらなかったらどうするか
家族が転職に反対するのも、自分のことを考えてくれているからこその場合もあります。
お互いの考えをしっかり話しあうことで、自分の考えも深まります。
私たちの場合は
「2人が精神的に追い詰められることなく、笑って過ごすことが一番大切」
という結論になりました。
私は、かなり精神的には限界の状態だったので、このまま教員を続けると二人で笑って暮らすことができない、と判断して、転職に踏み切ることにしました。
教員からの転職は反対されやすい でも、自分で決断すべき
教員の転職は、実際の仕事内容が理解されづらいことや公務員といったイメージから反対にあいやすいです。
また、家族自身が転職を経験していないと、そもそもの転職に否定的なこともあります。
もちろん、自分自身の転職について家族に応援してもらえた方がいいですが、
大切なのは家族の意見ではなく、自分の判断。
後悔をしない決断が下せるように、しっかり考えていきましょう!